では、事前登録開始に向けて、マーケティングをはじめていきましょう。といっても、最初の時点では、そんなに大掛かりなマーケティングに費やす労力もありませんので、今回はTwitterに絞ります。
具体的にどうマーケティングをしていくかというと「ツイートの内容をストーリー建てて発信することにより、ユーザーの興味を引いていく」という考え方が基本となります。
最初の段階だと、まだ出そうとしているプロダクトやサービスの有用性がわかっていなかったり、ほしいと思われていなかったりと、ユーザーの興味の度合いがバラバラです。この興味の度合いを最高潮まで持っていったところで事前登録に促すことができれば、良い展開ですよね。それを、何度かツイートをしていくことで、ユーザーの興味を深めていきます。
そこで考えるべきは「どんなペースで何を発信するか」ということです。ただ、これは割とシンプルで、昔ながらのAIDMAという消費者の購買決定プロセスを使います。消費者が何かを購入するまでの流れは、下記の5つのフローで進むと言われています。
- Attention ( 注意を惹かれる )
- Interest ( 興味を持つ )
- Desire ( 欲求になる )
- Memory ( 記憶する )
- Action ( 購入する )
上記のフローで顧客は購入まで、意識が変化していくわけです。インターネットが活用され、SNSが誕生した今では、購買決定プロセスも変化していると言われます。AISASとかDUAL AISASとか。ただ、色々試してみて、結局AIDMAの流れが軸になってるなと強く感じます。この基本フローから購買決定プロセスが多様化してるイメージでしょうか。
ひとまず、このプロセスにあわせて、Twitterの発信を行っていきます。時間としては、各項目に4日づつ費やしてください。
A – ユーザー層に気になってもらえる「お役立ち」ツイートをする
単純にユーザー層が注意をひかれ、フォローしたくなるような、お役立ちツイートや、モチベーションを向上させたり、励ましたりするツイートをしましょう。これまでとあまり変わりません。
I – ユーザー層が問題を認識してくれる「問題提起」ツイートをする
サービスやプロダクトで解決しようとしている問題を提起します。「こんな問題がある」と発信してください。他のユーザーも共感してくれるはずです。というのも、おそらく無意識下であっても、属性にハマるユーザーなら、同じような問題意識を抱えているはずだからです。
D – 「問題解決の手段」があるツイートをする
問題をユーザー層が認識したら、今度は問題解決の手段を見つけて、自分がそれを実現しようとする「ストーリー」を描いてください。そのストーリーに沿ってツイートをいくつか用意し、発信しましょう。すると、問題解決手段に対しての欲求をユーザーが持ってくれます。
M – いよいよ「解決策」を形にしていることをツイートする
解決手段となる「サービスやプロダクトを作っている過程」をツイートするなどして、具体的にプロダクトやサービスが形になる様子を発信していきます。すると当然、サービスやプロダクトへの期待値が高まりますし、ワクワク感を演出することができます。次第に完成への欲求も深まり、自然とプロダクトが記憶されていきます。
A – いよいよ事前登録へ
そしてユーザーの興味を、ある程度惹きつけたところで、事前登録をスタートします。ここで事前登録割引や特典があると、さらに良いですね。数日間、事前登録ツイートを続けることで、見落とした人も見つけ次第、事前登録してくれます。この時点でバズる時はバズるでしょう。
以上の流れで、各項目4日ほど費やして、1日1度はつぶやいてください。同時に今まで通りお役立ちツイートもする必要があるので、最低でも1日2ツイートはする必要があります。1日、10ツイートもする必要はありませんので、隙間時間でも発信できるはずです。
こうして、集めたフォロワーさんに認知してもらい、興味の度合いを少しずつ向上させていくことで期待値を上げ、最終的に事前登録、そして購入まで到達してもらうのです。しっかりとストーリーをくんでおけば、購入して頂くことは、そんなに難しいことではありません。
売れない場合は、順番を間違えるから売れないのです。興味がまったく惹かれていない状態で販売しはじめたり、サービスやプロダクトの重要性がほとんど認知されていない状態で売り出したり。事前準備が出来ていない状態で売り出しても、売れることは無いのでご注意ください。
ただ、事前登録を開始する前に、ほとんどの開発を完了しておく必要があります。ですので、今回のマーケティングを進めながら、同時に次のステップ「開発する」を参考に、開発を進めていきましょう。そして、開発が大体完了したタイミングで、事前登録へ進んでください。