クローズドβで、ある程度プロダクトの質をあげたら、今度はオープンβです。オープンβはいよいよSNSに公開していくのですが、この時も「完成してる」とは言わずに、まだまだ開発しながら公開している状態であることを伝えてください。
クローズドβの段階で「出来上がってきた」と自信を持たれるかもしれないのですが、実際、クローズドの段階で入ってくれたユーザーさんと、オープンの段階で参加してくれたユーザーさんでは、厳しさが違います。クローズドで入ってきたくれた人は割と寛容だったとしても、オープンで入ってきた人は、不満があればすぐに解約してしまうでしょう。
なので、事前に改善しながら進んでいくということを伝えることで、一旦、購入するかどうか検討してもらいます。これが、万が一不満があったときの緩衝材になってくれます。期待値コントロールという言い方もしますが、事前に期待値を一定基準にしておくことで、入ったあとで大きな不満につながらないようにします。これは、どんな事業でもサービスでも使える手段です。
ちなみにSNSでオープンβを開始するときも、文章には気をつけてください。STARTOUTでは、こんな感じで公開しました。
すると、見ておわかりになるかと思うのですが、そこそこ反応を頂けてますよね。こうしてオープンβが始まるわけなのですが、ここからが勝負です。以降は一気に段階が変わって「開発のフェーズ」から「運用のフェーズ」に変わってきます。いかに長期的に価値を提供し続けていけるかを考えなければなりません。
クローズドβ同様、オープンβが始まってすぐのときは、常に張り付いて対応をします。何か不満があればキャッチアップして改善し、エラーが起こればすぐに修正します。お問い合わせが来れば即座に対応しますし、多方面での対応が必要となるのです。
ただ、そんな慌ただしさも次第に落ち着いてきます。同様に、登録者数も初速に比べて一旦落ちます。使ってみた感想などもSNSにシェアされてきますし、ここからがいよいよ本格的な勝負になってくるのです。運用フェーズに移ってそのまま尻すぼみに終わるか、それとも順調に成長していくかは、その後のアップデートによります。